

少し遅めの休憩を取るためにオフィスを出て休憩室に向かう。
最近勉強しているソフトの資料を持ってフラフラと歩く。
休憩時間に勉強なんて……と思うが、今は少しでもスキマ時間を使ってできることを増やしていきたい。
……コーヒーの香り?そう思って休憩室のドアを開けると、古鮫さんがいた。
熱心に本を読んでいるみたいだ、机には大好きと噂のコーヒーが置かれていい香りを漂わせている。
「……お?休憩時間なのに勉強か?」
こちらに気づいた古鮫さんが声をかけてきた、いつものやさしい笑顔がまぶしい。
「ほどほどにしておけよー、忙しいみたいだし、身体壊すと後がつらいぞ」
そう言う先輩こそ勉強してるくせに……と心の中で笑ってしまう。












