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「寝顔が可愛いから、つい」

目を開けた瞬間、視界の端にスマホが見えた。
目の前にいた一輝君が、まるで悪いことが見つかった子どもみたいに肩を揺らす。
「あ……おはようございます」
そのまま何事もなかったみたいにスマホを下げようとしているけれど、完全に遅い。
「……撮ってました。寝顔が可愛いから、つい」
照れ隠しの笑顔がぎこちなくてかわいい……怒るとか驚く前に、その仕草に目が行ってしまう。
一輝君は少しだけ視線をそらして、ボフッと布団に半分顔を埋めた。
「朝起きて、隣で寝てるのが嬉しくて……我慢できなかったっす」
職場ではあんなに器用に立ち回るのに、こんなふうに照れているのがかわいくて、怒る気なんて少しも起きなかった。













