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「……いいよって、どっち?」

「お疲れ……ごめん、だいぶ予定より遅くなって」
帰ってきた古鮫さんは、途中で買ってきたらしい飲み物の袋を「はい、差し入れ」と渡してくれた。
一人でハイボールを飲んでいたせいで、少しだけ気分がふわふわしていた私は、それを受け取って思わずにやけてしまう。
遅くなっても、こうやって気遣ってくれるのが嬉しい。
でも、もう時間も遅い。明日は出かける予定だし、今日はこのまま寝たほうがいいよね。
そう思いながらも、ネクタイを外す古鮫さんをつい目で追っていると、ふいに目が合った。
……」少しの沈黙のあと、古鮫さんはソファの背に寄りかかり、私の顔を覗き込む。
「……そんな顔されたら、シャワー後回しになっちゃうんだけど」
そんな顔って、どんな顔……?シャワーは好きに使っていいので「いいよー」と答えたが、さっきより古鮫さんの顔が赤い気がする。
「……いいよって、どっち?」
古鮫さんこそ、なんでそんな顔してるんですか……?















